撮って診る!! 認知症

撮って診る!!SPECT検査

 
 

認知症における脳血流SPECT(スペクト)画像

 

認知症のタイプを知ることはたいせつ

 
 
血管性認知症以外の認知症の3大原因は、SPECT検査で早期に識別できる場合が多くあります。
SPECT画像の所見は、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症で、脳の血流が低下している部分に違いがみられます。
 
SPECT検査は、脳の血流状態を画像にして見ることができますが、画像を肉眼で見て血流が低下している部分を特定し、認知症かどうかを診断するのは難しいと一般的に言われています。
最近は、コンピュータで画像を自動的に調べて(画像統計解析)、血流が低下している部分だけを色つきにして表示することができるようになりました。
 
アルツハイマー型認知症(AD)とレビー小体型認知症(DLB)、前頭側頭型認知症(FTD)の画像比較
SPECT画像では、血流の多いところほど赤く見えますが、
画像統計解析では、血流の低下しているところに色がつき、低下しているほど赤くなります。
 
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ADでは側頭葉(○印)から頭頂葉(○印)と後部帯状回(○印)の血流低下が特徴です。
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DLBでは、後頭葉(○印)の血流低下が特徴です。SPECT画像で後頭葉の血流低下がわかりづらい場合でも、画像統計解析によってはっきりわかることがあります。
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FTDでは、前頭葉(○印)の血流低下が特徴です。MRIなどの脳形態画像では前頭葉に明らかな脳萎縮がみられない場合でも、血流低下がわかることがあります。
(画像提供:医療法人新産健会LSI札幌クリニック 中野正剛)
 
 
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監修:認知症介護研究・研修東京センター 上席研究員 本間 昭 / メモリークリニックお茶の水 院長 朝田 隆 / 公立大学法人福島県立医科大学 生体機能イメージング講座 主任教授 松田 博史
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