認知症の多くを占めているといわれるアルツハイマー型認知症は、75歳を超えると発症率が高くなります。少しずつ症状があっても、認知症の診断がつくまでの期間が5年から10年あるといわれています。 高齢者に対して「最近、何かおかしい。これまでと違うような気がする」などと感じたら、家族など周囲の人は、認知症を疑ってみてください。 また、若年発症の認知症もありますので、まだ若くても、気になる症状があったらかかりつけ医に相談しましょう。
早期発見ができれば本人も家族も、これからどのように暮らしていくのか、本人の希望はどのようなことがあるのかなど、認知症と向き合う手立てをじっくり考える時間が生まれてきます。 |
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アルツハイマー型認知症を発症した人でも、その前の段階では、日常生活能力が低下していたわけではありません。もの忘れがあっても、家族は老化によるものだと判断して、認知症の心配をしていなかったケースが多いようです。 実際には、症状がかなり進み、それによって本人の生活が困難になったり、家族にとって介護などが深刻な負担になるなど、対処しきれなくなってはじめて医療機関に相談するというケースがしばしば見られます。 |
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